「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回のテーマは「転職の思い出」です。
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今回のテーマは転職です。
わたしは留学にいくたびに転職をしているので(といっても年単位では働いている)、転職に関する経験は人より多いと思います。
失業保険や再就職手当についても異様に詳しいので、知りたい方は個別にお伝えします(笑)。
ほんと、税金て高いですよねぇ。手続きも若干めんどくさいし、ニート期間のときにいちばんつらいのがこれです(笑)。
さて、本題です。
何回か転職を経験したわたしが伝えたいのは1つ。
転職の際は、“目的”と“見限る基準”を持ったほうがいいと思います。
わたしは転職族なので、転職歴がネックとなったこともありましたが、この2つを一貫していたことで武器となることもあったからです。
また、想像以上に医療界隈はダークなので、自分のなかで納得のいく生き方をするためにもこれらを持つことをおすすめします。
“目的”は容易に想像つくかと思いますが、“見限る基準”ってなんなんだ、って感じですよね。
でも、意外とこれがわたしのなかでは大事なポイントなんですよ。
ちなみにわたしの基準は、【自分の身を守れるか】です。
自分の身というのは、【自分の立場(資格)】と【健康】の2つの意味があります。
1つ目は、簡単にいえば、法令遵守をしているかや、安全な看護をしているかです。
これ、当り前じゃないんですよ。
正直なところ、医療・介護の現場は大きいところから小さいところまでたくさんあるので、本当にさまざまです。
「え、コレありなの?」っていうものから、「法律ってなんだろう……」「倫理ってなんだろう……」「命ってなんだろう………」とか、そういうものがごろごろしています。
表面はすごく素敵なのに、実際は崩壊しているところが本当に多い気がしています。
2つ目の、健康。
これは経験した人も多いのではないでしょうか。
現場には過剰労働、人間関係、夜勤などなど、さまざまな原因が転がっているので、案外簡単に健康状態は崩れます。
わたしも以前、突発性難聴になったことがあります。
身体を壊してまで働く必要はまったくないと思っているので、わたしにとって大事な見限る基準です。
ほんと、ダークな話でごめんなさいね。
転職して感じるのは、同じ看護師という仕事でも、病院によっても部署(科)によってもまったく違うということです。
今までの価値観がひっくり返る感じです。
それはどこの現場でもあり、良い面も悪い面もあったので、それ自体がどうなのかは正直なところなんとも言えませんが、知ることができたのは良かったように思います。
いろいろ見て、やっぱり前のところがよかったら戻ることだってできます。
知って戻るのと、知らずに居るのは意味がまったく違いますから。
なにかに迷ったときは、転職という選択肢もありだと思いますよ。
//バックナンバー//
#001 はじめての尿道カテーテル
#002 なにがなんだかわからないケンサチ
#003 大きいからポケットには到底入らない
#004 家族じゃないからこそできること
#005 経管栄養とは
特別編 在宅は1人の感染が命取り
#006 自分にできることをやろう
#007 戦いは前日から
#008 波形だけじゃないよ、心電図モニター
#009 大切な人
#010 Positioning
#011 丁寧に、確実に
#012 小さな気遣い、大きな違い
#013 訪問看護と教育
#014 オンライン学会に参加して
#015 いちばん苦手な時間
#016 だって、忘れちゃうんだもの
#017 クラシカル訪問看護
#018 生きていく手段
#019 万能なケア
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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy)
三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。
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