看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」のみなさんが、毎回テーマに沿ってそれぞれの看護の足跡を残していく本企画。

「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。

今回のテーマは「同僚の話」です。

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今回のテーマが「同僚」と聞いて、どういう内容にするか考えていたらふと思いました。

“わたし、同僚めっちゃ多くない?!”

そう、病院2つに訪問看護ステーション2つを経験しているわたしは、とにかく思い出す人の数が多すぎるのです。
おぬさん(@c_mikzuki)は全員が印象に残っていると言っていたけど、わたしはたぶん1割くらいしか覚えていないと思う(笑)。

そのなかでも強く印象に残っている人は何人かいます。
その人たちの共通点は、“当たる人”。
当たる人って、この言葉だけ見るとなんのこっちゃって感じかもしれませんが、この業界の人ならわかりますよね(笑)。

なにを隠そう、わたしもめちゃくちゃ当たる人です。
一緒の勤務だと警戒されていました(笑)。
なので、同じく当たる人との一緒の夜勤だと、相乗効果でたいていひっちゃかめっちゃかになったんですよね。
ナースコール鳴り止まなかったり、検査出し・オペ迎え・入院が重なったり、お看取りが何件か被ったり、離床センサー使用率が高くて対応に追われたり、輸血祭りだったり……。
とにかく、ひどかった!

そんな日は休憩取れないこともあるんですけど、不思議と眠くないんですよね。
「もう無理~」「やばすぎる~」ってヒーヒー言いながら、面白くないのにケラケラ笑ってしまう。
徐々にテンションは崩壊していく。
朝を迎えるころには、わけわからなくなっています。

わけわからないスイッチは、日勤さんが来た瞬間に切れます(笑)。
引き継ぎを終えたあとは、帰るのも億劫なくらい動けなくなります。
休憩室でちょっとリカバリーしつつ同僚と雑談。
この瞬間は「お疲れさまぁ、がんばったねぇ~疲れたねぇ~」って、ぐだ~ってなって、机に突っ伏して、どのスタッフもちょっと可愛らしくなります(笑)。
やっと人間に戻れたような感覚でした(笑)。

まぁ、忙しかった夜勤のお話になってしまいましたが、そんな大変な時間を一緒にすごした人は鮮明に覚えています。
しかも、“大変だけど楽しかった”良い思い出として。
忙しすぎるとイライラしている人もいたけど、あんまりそのときのことは覚えていません。
やっぱり同じ状況なら、すこしでも楽しく、気持ちよく乗り越えたいですね。

//バックナンバー//

#001 はじめての尿道カテーテル
#002 なにがなんだかわからないケンサチ
#003 大きいからポケットには到底入らない
#004 家族じゃないからこそできること
#005 経管栄養とは
特別編 在宅は1人の感染が命取り
#006 自分にできることをやろう
#007 戦いは前日から
#008 波形だけじゃないよ、心電図モニター
#009 大切な人
#010 Positioning
#011 丁寧に、確実に
#012 小さな気遣い、大きな違い
#013 訪問看護と教育
#014 オンライン学会に参加して
#015 いちばん苦手な時間
#016 だって、忘れちゃうんだもの
#017 クラシカル訪問看護
#018 生きていく手段
#019 万能なケア
#020 転職は転機になりますよ
#021 絶妙な力加減
#022 なんとかなる
#023 学生さんの力

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fractale~satomi~
twitter:さとみ(@minisatominy

三度の飯よりお酒が大好きな飲兵衛看護師。仕事終わった瞬間からが本番だと思っている。仕事は真面目な自信あり。大学病院消化器外科3年、民間病院ICU2年、公立病院脳外科夜勤専従、訪問入浴、デイ、老健など1年の派遣生活を経て、メルボルンへ10ヶ月の看護留学。帰国後から訪問看護師として働き3年目。座右の銘は「笑う門には福来たる」。根からの明るい性格を最大限に利用し、日々楽しく訪問中。マルチポテンシャライトだから特技っていう特技はないけど、強いて言えばラポール形成が無駄に得意。今までクレームや担当変更がないのが密かな自慢。ちゃっかり保健師免許所有。 

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