「学びかたを学ぶことで看護師として生きる選択肢をふやしていく」ことをコンセプトに立ち上げたメディア「メディカLIBRARY」のスタッフが、毎回、フラクタルのみなさんにテーマを伝えています。
今回のテーマは「同僚の話」です。
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みなさま、新年あけましておめでとうございます。
2021年、どんな年になるかは全然わからない、先の見通しが利かない年明けになりました。
しかし、「昨年よりはよい年になる」と思っております。
みなさまにとって、2021年が素敵な年になりますように。
そんなわけで、今回は「印象に残っている同僚」の話。
前回の看護学校の実習の話のように、働いてからも色んな人に助けられて生きております。
看護師という仕事をしていて、患者さんとのかかわりももちろんですが、同じ職場の人とのかかわり方もとても大切になりますよね。
もちろん、人間ですから、いろんな人がいますし、自分と性格も仕事のやり方も合わない人もいます。
けど、それは当然な話であって、自分に合う人ばかりな世界はむしろ怖いです(笑)。
個人的に、ほかの人とうまく仕事する方法というのは、「自分というものを出さず、相手を尊重する」ことだと思います。
ええ、私が苦手なことなので日々訓練をしております。
看護師という仕事は責任も重く、いろいろな判断を求められます。
そんなときに一番近くで相談に乗ってくれるのは、ほかの看護師さん。
その場その場でいろいろな人に相談して、そのとき最善の方法を探す。
必然的にコミニュケーションスキルが上がります。
とくに夜勤帯。
夜勤は限られたメンバーで行うため、自分自身の判断能力も重要になってきます。
そしてなにかあればほかのスタッフに応援を依頼する。
もう本当に自分の体力と脳力を使い切る。
だからともに戦った夜勤明けのメンバーは、長い戦いを勝ち抜いた戦友のような感じになるのです。
だからなのか、印象に残っている同僚というより、一緒に夜勤をやった人たちみんな印象に残っていますね。
人生ではじめて夜勤をやったメンバーとか、急変した患者さんに対応したメンバーとか。
誰か一人選ぶというより、ともに戦ったメンバーはみんな印象深いです。
日勤、夜勤をともに戦うメンバーは、その勤務時間帯を一緒にする運命共同体みたいなものです。
あと、夜勤休憩などで、ほかのスタッフといろいろ話せるんですが、看護師になる前に違う仕事をしていた人の話は面白いですね。
事務職だったり自衛官だったり介護職だったり。
いろんな人がいろんな理由で同じ時間に夜勤で戦っている。
本当に不思議だなと思うことがあります。
//バックナンバー//
#001 はじめての尿カテ
#002 大好きな検査値
#003 ナース服のポケットに忍ばせたメモ
#004 患者の死
#005 はじめての経管栄養
#006 新人のうちはアラームになれ
特別編 いまこの時代に精神科看護師として働くこと
#007 夜勤前のルーティーン
#008 入院時のルーチン
#009 看護師が伝える言葉の重み
#010 体位変換
#011 想像と違うオンコール
#012 好きな手技
#013 後輩が持つノートのサイズ
#014 時代がようやくついてきた
#015 自分の視点を伝えること
#016 昼間と夜間は仕事が違う
#017 「つながりは大切!」ってのはわかるんだけど
#018 看護師を辞めない理由
#019 やっぱり苦手な清潔ケア
#020 今度こそは看護師をしないぞと思う
#021 患者さんとのディスタンス
#022 自分は人とは違う
#023 たぶん人生でいちばん嫌だったとき
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fractale~mizuki~
twitter:mizuki@おぬ10年目看護師(@c_mikzuki)
乗り物好きな看護師。事務職、データベースエンジニアを経て31歳で看護師に。脳外科、回復期、精神科病棟を経験。その後は在宅医療を経験し、再度精神科病棟へ。看護師クリエイティブプロジェクト「fractale」管理者。医療メディア「メディッコ」メンバー。看護師のキャリアについて考える「ナスキャリ部!」副部長(仮)。その他多数プロジェクトに参加。好きな言葉は「まだ見ぬ誰かの笑顔のために」。好きな看護技術はひげ剃り(その他ほぼ不得意)。好きな看護業務はリーダー業務。好きな都バスの路線は【業10】新橋~とうきょうスカイツリー駅前。
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